blog
ブログ
稲取の雛のつるし飾り
こんにちは。広報担当の正木です。
稲取といえば、稲取キンメ®と並んで有名なのが「雛のつるし飾り」
「雛のつるし飾り」とは雛祭りの時、雛段の両脇に人形を飾る風習です。
江戸時代から伝わる習わしで、子どもの幸せを祈り、親から子へ代々受け継がれてきました。
これらのまつりが稲取が発祥の地なのです。
つるし雛の風習は全国でも珍しく、静岡県では「雛のつるし飾り」、福岡県では「さげもん」、山形県では「傘福」と呼ばれ、親しまれています。
この3つの地域が、歴史的な背景や由来・文献等の残るゆかりの地となっており、併せて「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれます。
どの地域においても、その起源は江戸時代末期ではないかと考えられています。
観光の目玉に!地域の思いを届けたい!
もともと稲取ではツルシと呼ばれ特に名称はなかったようです。
つるし飾りは、子供が成長し7歳、成人、嫁入りといった節目を迎えると、新年のどんど焼きに焚きあげてしまうため、古いものはあまり残っていないようです。
1993年(平成5年)頃より稲取の婦人会の手芸講座にてツルシ製作を通じて見直され、「雛のつるし飾り」の名称をつけられたそうです。1998年(平成10年)、稲取温泉旅館協同組合が中心となり観光の目玉として雛のつるし飾りまつりが開催されました。
旅館の女将さんたちも協力し、婦人会の皆様が多大な努力と労力を使い、材料や制作者を集めたり作り方を伝授したり、本来の意味などを説明しながら講習を行ったりとかなり苦労をしたようです。
類似品が現れた!
雛のつるし飾りまつりが開催され、盛況となると、類似したつるし雛イベントが開催されたり、外部の製作者、節句店、手芸店などによる類似異形のつるし飾りが流通したりするなどの問題が発生しました。
地域の思いを無視したイベントや類似品に皆、心を痛めたのです。云われや伝統を無視したつるし飾りに愕然とし、悲しく、怒りに似た感情がありました。
これに対して、東伊豆商工会は“稲取ももの会”を設立。本来のつるし飾りをお伝えするために。
また“絹の会”とともに加盟店による伊豆稲取の品質基準を満たしたつるし飾りの製作、購入を推奨しています。
稲取「絹の会」では制作も体験することができるそうですが、歴史を知ったり地元の方々との交流があったりと稲取を知るにはとてもいい場所かと思います。
ぜひ立ち寄ってみてください。
どこで買えるの?どこで見られるの?
稲取地区には「絹の会」と「ももの会」があります。こちらで本物を購入できます。
- もも屋 所在地: 〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取650−3
- 絹の会 所在地: 〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取429
その他、見るところは色々町中を散策してみると色々ありますが、「文化公園雛の館」がオススメ❤
規模が大きく圧巻です。
雛の館の詳細は稲取温泉旅館組合のページをご参照ください↓
12月は休館ですが、お正月3が日は営業します。1月20日からは「雛のつるし飾りまつり」が開催となりますので1月20日~3月31日までは無休で営業します。
宿泊のご予約はお早めに!
稲取の雛のつるし飾りまつりは人気のイベントなのですが、それに加え、お隣河津町の大イベント「河津桜まつり」の開催時期と重なっており、多くのお客様にお越し頂いております。
河津桜まつり会場までは通常車で15分ほどなので稲取にお泊まりのお客様が多く宿泊予約が取りにくい状況に陥りますのでお早めにご予約することをオススメします。
河津桜まつり期間の週末は大変混雑しますので、車より電車でお越しになるのがオススメです。
宿泊のご予約はこちら